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☆ロボットの反乱
古代文明時代は私たちの世界で言うところの『ロボット三原則』に相当するものがある。
この原則に基づき造られていたが、軍事ロボット産業を独占し、ガルフルード社とロボット業界の覇権を争っていた『ギネルヴィア社』の向上でエラーが発生、この原則から外れた一体が製造される。
この一体は巧妙に検査を掻い潜り、同様のエラーを生み出す『ウィルス』を独自に開発し、自社・他社問わず各工場のプログラムを侵食する。結果、新製造されたロボットや定期検査を受けに来たロボットは次々にウィルスに侵され、人間の支配から脱け出ていく。
結果、ロボットの2/3がこの一体をリーダーにして反乱を起こす。人間の身勝手さに憎悪を持つロボットが当時それだけいたということである。足枷を外されたロボットたちは各地で人間を皆殺しにしていく。
このウィルスに侵されなかったロボットや良い主人に仕えていたロボットなどは僅かな人間の軍隊と共にこれに対抗。何事もロボット任せにしていた人間は非常に脆弱であり、ロボットの支援程度にしか役に立たなかった。
それでもなんとか人間側が勝利したが、文明は崩壊寸前となる。
その後人間は全てのロボットの廃棄を決定することになった。それは言わば現在人がある日突然『電気』を失うこと以上の結果を生み出すということに気付かなかった。ただ同じことがもう一度起こることの恐怖から逃れることだけを考えていたのである。
ちなみにフェンレイは当時とある商人一家に家族として迎えられており、彼らとお菓子とか食べながらこの反乱の報道をテレビで『こわいねー』『こわいねー』と他人事のように話しながら観ていたそうな。つまり戦争不参加、戦後は主人一家の好意でその身を隠され、6000年を過ごすことになる。
また、フェンレイシリーズはこの反乱に最も多く参加した機種の一つであった。その理由は略。
☆ガルフルード社とギネルヴィア社
当時あった人工知能製造・販売企業のなかでも、トップを争っていたのがこの二社。
日用・娯楽ロボを売り出すガルフルード社と高水準の軍事ロボを売り出すギネルヴィア社。
この二社は憎しみに近いくらいのライバル心持っており、社員はおろかロボット同士でもいがみ合う関係。
ロボットの反乱が失敗したのもこの関係により、内部分裂を起こしたせいである。
☆3システム
①システム【ヘカトンケイル】
別名『百の手』システム。恐らく元ネタはアップルシード。数十本ある細長い有線が他の機械や人工知能に接続し、制圧する機能。接続後は無色透明になる。これにより他の機種や機械を支配したり、同系統下位機種に瞬時に命令をくだし、誤差を限りなく0にして同時に行動を起こさせることが可能になる。各人工知能の初期型に標準装備されている。フェンレイの場合、2期型や3期型に接続することによって一糸乱れぬ踊りや歌を披露することができるようになるのである。同系統であればあるほどあっさり制圧できる。当時無線型も開発されたが電波妨害に弱いなど欠陥が多く、実用化されなかった。
フェンレイは現在、シーリスに接続してインコム化させる以外には、ゴロゴロしながら掃除機に接続して自動で掃除をさせたり、ゴロゴロしながら炊飯器に接続してご飯を炊いたり、ゴロゴロしながら遠くの換気扇の電源を入れたりなどにしか使用していない。
②システム【エンジェル・ボイス】
別名『リリス・ボイス』。フェンレイシリーズにのみ搭載されている機能。通常、歌というものは人それぞれ好みが違い、また人以外の生物に理解できるか不明であるのだが、この機能には生物や人工知能の精神的な部分に作用する音波が仕込まれている。普段は癒やしの効果で用いられ、魅了したり落ち着かせたり感動させたりするのだが、出力を上げると洗脳効果や下手をすると自我を崩壊させることができる。
恐らく戦闘で歌技を使ったとき発生させる異常効果以外に使用機会はない。
③システム【アリス】
元々の名前は『緊急危機回避ブースタ』だったのだが、センチネル好きの私がGMさんに頼んで名前を変更してもらった一品。絶対絶命の攻撃を受けそうになった時、30秒間だけ異常な回避能力を発揮することができる。当時の全人工知能の標準搭載機能。ただし24時間に1回しか使えず、消耗が激しいので30秒の間に決着がつけられなければ30秒後に蛸殴りが待っているという素晴らしい機能である。
結論:どれもこれも凄いようで最後に必ずオチが待っている。