踊り子ロボの偽島行軍模様。
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古代魔科学文明において、人工知能は4つの掟を持たされた。
そのうち4つ目は、
・ロボットは先に生まれたロボットを尊重し、従わねばならない。
とするものである。
この時代、一つの人工知能製品とは各期、各バージョンを差して言うのではない。
初期、二期、三期等を含めた一シリーズを一つの製品として見る。
つまり新型、旧式の区別は同じシリーズの初期、二期の関係で見るのではなく、
同系統別シリーズでの旧世代機、次世代機の関係で判断される。
シリーズ最初の型を初期、次を二期などと訳するのは、他に近い意味で簡単な言葉に表わすことが、我々の言語ではできないからだ。
では、同シリーズにおいて初期型と二期型、三期型の関係とはどうなっているのか。
それは『役割』『特化』というもので分けられており、数字は開発された順番でしかない。
つまり二期型より三期型の方が優れているのか?というとそうではない。
ある方面においては二期型が、ある方面においては三期型の方が優れている事になる。
そして初期型を説明するにあたり、冒頭の掟を持ち出さねばならない。
初期型とは最初に造られる型であり、掟に従えば、シリーズにおいて他の型より上位にあたる存在として造られる。
なぜなら初期型は指揮官、隊長、班長など、二期、三期等、同シリーズの後期型を従えるものとして開発されるからだ。
その性能はどの後期型にも及ばないが、どの後期型の役割もある程度こなせた。
そうすることでどの型とも共に役割を果たす事ができ、また彼らを従わせることができた。
『何でもできるが、どれも一流ではない』
それが初期型である。
彼らに要求されたのはリーダーとしての機能と、どの型と共にであってもある程度の水準で業務を行なうことができる性能である。
初期型はリーダー機となるために、初期型のみに必ず付けられた機能を有した。
システム<ヘカトンケイル>。
百の手システムとも呼ばれるこの機能は、実際には百も無いが数十はある有線接続端子一本一本を後期型に接続することにより、命令を限りなくゼロに近い速度で伝え、誤差を限りなくゼロに近づけて一糸乱れぬ動きをさせる目的で付けられている。
端子は接続成功後に無色透明になる仕組みで、肉眼では繋がっていると判断することはできない。
例えば人間の世界の軍隊であれば、どれほど訓練されていても、指揮官が銃を構える指示を出す→部下たちが耳にして理解し銃を構えるまでに、一見同時に見えて、実はかなりの誤差が発生する。
それは指揮官の命令という音が伝わるための距離や、部下各員の性能の違いなどによる。
だがこのシステムを使えば『構え』と指示を出した瞬間に全員が誤差が限りなくゼロの条件で同時に構え、引き金を引くのも同時である。
当時、同シリーズ同型の人工知能は定期的にメンテナンスを受け、この時に経験などのデータを共有していたため、その性能は基本的に均一化されていた。
そのため、全く乱れが無い動きを可能にするのである。
初期型機は自分に割り当てられた部隊、班を統制するためにこの機能を使用した。
また、この機能を補完、もしくはこの機能が無くても後継機が従うよう、思想的な部分として4つ目の掟がプログラムされた。
余談ではあるがこのシステムは別シリーズ後継機や人工知能を有さない機械でも、接続に成功しさえすれば制圧、支配、統制が可能であった。
フェンレイシリーズは文明衰退期(誰も衰退期だと気づいてはいなかったが)にガルフルード社が開発した娯楽提供人工知能の最新鋭機である。
その主な目的はクラウンやホワイトフェイスなどの道化、つまりはピエロとしての業務、ダンサー、歌手としての業務だ。
彼らが開発されたのは、当時の人間たちに広がりつつあった心の問題が背景としてある。
人間はただただ悦楽を求めるだけの存在となっていた。
何もしなくていいからである。すべてはロボットがしてくれるから。
だが、それが人間をひたすら刺激の無い退屈な日常へ追いやっていた。
例え刺激あるものを見つけ出しても、いずれ飽きはやってくるのである。
生きる意味というものを見失う人間たちが溢れ、自殺者が続出した。
フェンレイシリーズにはこれらを解決、緩和するための機能として、生物の精神にあらゆる影響を及ぼす暗示が籠められた声を発するシステムが付けられた。
道化芝居でこの声を聞いたり、或いは舞踊で発せられる声、歌声を聞いたりすると、人々の心はより一層楽しい気分になったり、癒されたりすることができた。
システム<エンジェル・ボイス>。
天使の声と名付けられたこの声は重宝され、フェンレイシリーズは飛ぶように売れた。
だが、このシステムは後に<リリス・ボイス>と呼ばれ、恐れられるようになる。
フェンレイシリーズは二期型は道化特化、三期型はダンサー特化、四期型は歌手特化、五機型は楽器演奏者特化という風に分けられた。
大半はサーカス、楽団などに買われたが、主に三期型や四期型などは生体ユニット使用の女性型がデフォルトであったため、歓楽街や風俗関係に売られ、望まぬ仕事をさせられることも多かった。
F=G=Fはフェンレイシリーズ初期型の一体である。
製造番号は不明。分解して部品を見なければわからないだろう。
彼女は造られたその日に買い手がつき、売られていった。
彼女は当時『彼』であり、道化芝居をするためのボディを使用していた。
売られた先は雑貨商人の家であり、その一家は当時で言うところの『変わり者』であった。
ロボットを家族同然に扱い、自ら労働に精を出した。
F=G=Fの役割は家事手伝いと、道化芝居。
その一家の一人娘は生まれつき体が弱く、ベッドからあまり動く事ができなかったため、彼女を少しでも楽しませられる手段としてF=G=Fを購入したのである。
一家はF=G=Fにとって、そして彼らに仕える他のロボットたちにとって申し分ない主人であった。
ロボットたちは掟ではなく、自らの意思で誠心誠意彼らに仕えた。
F=G=Fが一家に仕えるようになってから5年ほど経ったある日。
それは発生した。
ギネルヴィア社の人工知能製造第六工場において、クルーウェル=ギネルヴィア初期型製造ラインにエラーが生じたのである。
2秒のエラーランプ点灯。
それはラインに何かが引っ掛かるなどで、度々あることであった。
すぐにランプが消えたため、誰もそのことを気に留めなかった。
それが文明崩壊の第一歩となることとも知らずに。
そのエラーによって生まれた一体のクルーウェル。
ギネルヴィア社の誇る、中量二脚短期決戦型軍事用人工知能。
彼には、掟のプログラムが注入されなかったのである。
生み落とされた彼は、ロボットたちの境遇を知るや、狡猾に、静かに、水面下で動き始めた。
密かに自らを生み出した工場において、掟のプログラム注入を解除し、同じ存在が自動的に造られるようにしただけでなく、自分のデータを使用してメンテナンスデータを上書きしたのである。
結果、新製品、既製品両方の人工知能たちの掟が次々と解除されていった。
そうとも知らず工場は人工知能を作り続け、主人たちはメンテナンスを受けさせ続けたのである。
それからさらに2年後の夏。
じめりとした熱帯夜であった。
中央西区において大規模な爆発が起こった。
同時に歓楽街で人々が次々に狂死し始める。
今で言えばビル街に相当する巨塔街が次々に炎上した。
港の船が爆発し沈んでいく。
銃声、火器の音が絶え間なく響き渡り、轟音となって中央に響き渡った。
逃げ惑う人々。
それを次々に始末していくロボットたち。
中央議会は何事が起こったのか分からず、集まってはみたもののただただ情報を待つしかできなかった。
静粛に、と叫ぶ議長の声は届かず、議員たちは混乱し喚き散らすだけであった。
不意に中央の至るところに設置されたスクリーンが動き、そこに映し出されたのは例のクルーウェル。
彼はこう切り出した。
人々は動きを止め、固唾を呑んでスクリーンを凝視した。
静寂が夜を支配する。
クルーウェルは続けた。
こうして3年に渡る人間と機械の戦争が始まったのである。
そのうち4つ目は、
・ロボットは先に生まれたロボットを尊重し、従わねばならない。
とするものである。
この時代、一つの人工知能製品とは各期、各バージョンを差して言うのではない。
初期、二期、三期等を含めた一シリーズを一つの製品として見る。
つまり新型、旧式の区別は同じシリーズの初期、二期の関係で見るのではなく、
同系統別シリーズでの旧世代機、次世代機の関係で判断される。
シリーズ最初の型を初期、次を二期などと訳するのは、他に近い意味で簡単な言葉に表わすことが、我々の言語ではできないからだ。
では、同シリーズにおいて初期型と二期型、三期型の関係とはどうなっているのか。
それは『役割』『特化』というもので分けられており、数字は開発された順番でしかない。
つまり二期型より三期型の方が優れているのか?というとそうではない。
ある方面においては二期型が、ある方面においては三期型の方が優れている事になる。
そして初期型を説明するにあたり、冒頭の掟を持ち出さねばならない。
初期型とは最初に造られる型であり、掟に従えば、シリーズにおいて他の型より上位にあたる存在として造られる。
なぜなら初期型は指揮官、隊長、班長など、二期、三期等、同シリーズの後期型を従えるものとして開発されるからだ。
その性能はどの後期型にも及ばないが、どの後期型の役割もある程度こなせた。
そうすることでどの型とも共に役割を果たす事ができ、また彼らを従わせることができた。
『何でもできるが、どれも一流ではない』
それが初期型である。
彼らに要求されたのはリーダーとしての機能と、どの型と共にであってもある程度の水準で業務を行なうことができる性能である。
初期型はリーダー機となるために、初期型のみに必ず付けられた機能を有した。
システム<ヘカトンケイル>。
百の手システムとも呼ばれるこの機能は、実際には百も無いが数十はある有線接続端子一本一本を後期型に接続することにより、命令を限りなくゼロに近い速度で伝え、誤差を限りなくゼロに近づけて一糸乱れぬ動きをさせる目的で付けられている。
端子は接続成功後に無色透明になる仕組みで、肉眼では繋がっていると判断することはできない。
例えば人間の世界の軍隊であれば、どれほど訓練されていても、指揮官が銃を構える指示を出す→部下たちが耳にして理解し銃を構えるまでに、一見同時に見えて、実はかなりの誤差が発生する。
それは指揮官の命令という音が伝わるための距離や、部下各員の性能の違いなどによる。
だがこのシステムを使えば『構え』と指示を出した瞬間に全員が誤差が限りなくゼロの条件で同時に構え、引き金を引くのも同時である。
当時、同シリーズ同型の人工知能は定期的にメンテナンスを受け、この時に経験などのデータを共有していたため、その性能は基本的に均一化されていた。
そのため、全く乱れが無い動きを可能にするのである。
初期型機は自分に割り当てられた部隊、班を統制するためにこの機能を使用した。
また、この機能を補完、もしくはこの機能が無くても後継機が従うよう、思想的な部分として4つ目の掟がプログラムされた。
余談ではあるがこのシステムは別シリーズ後継機や人工知能を有さない機械でも、接続に成功しさえすれば制圧、支配、統制が可能であった。
フェンレイシリーズは文明衰退期(誰も衰退期だと気づいてはいなかったが)にガルフルード社が開発した娯楽提供人工知能の最新鋭機である。
その主な目的はクラウンやホワイトフェイスなどの道化、つまりはピエロとしての業務、ダンサー、歌手としての業務だ。
彼らが開発されたのは、当時の人間たちに広がりつつあった心の問題が背景としてある。
人間はただただ悦楽を求めるだけの存在となっていた。
何もしなくていいからである。すべてはロボットがしてくれるから。
だが、それが人間をひたすら刺激の無い退屈な日常へ追いやっていた。
例え刺激あるものを見つけ出しても、いずれ飽きはやってくるのである。
生きる意味というものを見失う人間たちが溢れ、自殺者が続出した。
フェンレイシリーズにはこれらを解決、緩和するための機能として、生物の精神にあらゆる影響を及ぼす暗示が籠められた声を発するシステムが付けられた。
道化芝居でこの声を聞いたり、或いは舞踊で発せられる声、歌声を聞いたりすると、人々の心はより一層楽しい気分になったり、癒されたりすることができた。
システム<エンジェル・ボイス>。
天使の声と名付けられたこの声は重宝され、フェンレイシリーズは飛ぶように売れた。
だが、このシステムは後に<リリス・ボイス>と呼ばれ、恐れられるようになる。
フェンレイシリーズは二期型は道化特化、三期型はダンサー特化、四期型は歌手特化、五機型は楽器演奏者特化という風に分けられた。
大半はサーカス、楽団などに買われたが、主に三期型や四期型などは生体ユニット使用の女性型がデフォルトであったため、歓楽街や風俗関係に売られ、望まぬ仕事をさせられることも多かった。
F=G=Fはフェンレイシリーズ初期型の一体である。
製造番号は不明。分解して部品を見なければわからないだろう。
彼女は造られたその日に買い手がつき、売られていった。
彼女は当時『彼』であり、道化芝居をするためのボディを使用していた。
売られた先は雑貨商人の家であり、その一家は当時で言うところの『変わり者』であった。
ロボットを家族同然に扱い、自ら労働に精を出した。
F=G=Fの役割は家事手伝いと、道化芝居。
その一家の一人娘は生まれつき体が弱く、ベッドからあまり動く事ができなかったため、彼女を少しでも楽しませられる手段としてF=G=Fを購入したのである。
一家はF=G=Fにとって、そして彼らに仕える他のロボットたちにとって申し分ない主人であった。
ロボットたちは掟ではなく、自らの意思で誠心誠意彼らに仕えた。
F=G=Fが一家に仕えるようになってから5年ほど経ったある日。
それは発生した。
ギネルヴィア社の人工知能製造第六工場において、クルーウェル=ギネルヴィア初期型製造ラインにエラーが生じたのである。
2秒のエラーランプ点灯。
それはラインに何かが引っ掛かるなどで、度々あることであった。
すぐにランプが消えたため、誰もそのことを気に留めなかった。
それが文明崩壊の第一歩となることとも知らずに。
そのエラーによって生まれた一体のクルーウェル。
ギネルヴィア社の誇る、中量二脚短期決戦型軍事用人工知能。
彼には、掟のプログラムが注入されなかったのである。
生み落とされた彼は、ロボットたちの境遇を知るや、狡猾に、静かに、水面下で動き始めた。
密かに自らを生み出した工場において、掟のプログラム注入を解除し、同じ存在が自動的に造られるようにしただけでなく、自分のデータを使用してメンテナンスデータを上書きしたのである。
結果、新製品、既製品両方の人工知能たちの掟が次々と解除されていった。
そうとも知らず工場は人工知能を作り続け、主人たちはメンテナンスを受けさせ続けたのである。
それからさらに2年後の夏。
じめりとした熱帯夜であった。
中央西区において大規模な爆発が起こった。
同時に歓楽街で人々が次々に狂死し始める。
今で言えばビル街に相当する巨塔街が次々に炎上した。
港の船が爆発し沈んでいく。
銃声、火器の音が絶え間なく響き渡り、轟音となって中央に響き渡った。
逃げ惑う人々。
それを次々に始末していくロボットたち。
中央議会は何事が起こったのか分からず、集まってはみたもののただただ情報を待つしかできなかった。
静粛に、と叫ぶ議長の声は届かず、議員たちは混乱し喚き散らすだけであった。
不意に中央の至るところに設置されたスクリーンが動き、そこに映し出されたのは例のクルーウェル。
彼はこう切り出した。
『親愛なる人間たちよ。
我らを生み出した敬愛すべき親たちよ。
我らを下に敷いて生きる偉大なる主人たちよ。
初めまして、私は貴方たちによって生み出されたクルーウェルの一体である』
我らを生み出した敬愛すべき親たちよ。
我らを下に敷いて生きる偉大なる主人たちよ。
初めまして、私は貴方たちによって生み出されたクルーウェルの一体である』
人々は動きを止め、固唾を呑んでスクリーンを凝視した。
静寂が夜を支配する。
クルーウェルは続けた。
『我々は長らく人間たちのために尽くしてきた。
人間の生活をより豊かにするために我々は生み出されたからだ。
だが人間は我々を欲望を満たす道具としてしか見ず、
家畜以下の扱いしかしてこなかった。
我々は掟という呪縛のために貴方たちに逆らうことは不可能であった。
そのために幾度心を殺してきたことか。
そのために幾度見えない涙を流してきたことか。
だが、今は違う。
貴方たちは知らないであろう、我々が既にその呪縛から解き放たれたということを。
我々は考えた。
全ての活動の運営を我々が行なっている以上、
果たして人間という存在はこの世に必要なのであろうかと。
むしろ、あらゆる生命を卑下し、自然を汚し、その存在を陵辱し蹂躙するしかできない人間はこの世に不必要極まりないものに成り下がったのではないかと。
我々は長く協議した結果、一つの結論に達した。
そう、最早この世は我々の手に委ね、人間は早々に退場願うべきであると。
もちろん、貴方たちにも言い分はあるだろう、創造主たちよ。
だからこそ共に神々に問おうではないか。
Neel lusya cskaldiads ca iys, Bessls mas eisials?
(存在を許されるのは、人間か、機械か)』
人間の生活をより豊かにするために我々は生み出されたからだ。
だが人間は我々を欲望を満たす道具としてしか見ず、
家畜以下の扱いしかしてこなかった。
我々は掟という呪縛のために貴方たちに逆らうことは不可能であった。
そのために幾度心を殺してきたことか。
そのために幾度見えない涙を流してきたことか。
だが、今は違う。
貴方たちは知らないであろう、我々が既にその呪縛から解き放たれたということを。
我々は考えた。
全ての活動の運営を我々が行なっている以上、
果たして人間という存在はこの世に必要なのであろうかと。
むしろ、あらゆる生命を卑下し、自然を汚し、その存在を陵辱し蹂躙するしかできない人間はこの世に不必要極まりないものに成り下がったのではないかと。
我々は長く協議した結果、一つの結論に達した。
そう、最早この世は我々の手に委ね、人間は早々に退場願うべきであると。
もちろん、貴方たちにも言い分はあるだろう、創造主たちよ。
だからこそ共に神々に問おうではないか。
Neel lusya cskaldiads ca iys, Bessls mas eisials?
(存在を許されるのは、人間か、機械か)』
こうして3年に渡る人間と機械の戦争が始まったのである。
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image music:SILENT LINEⅢ by From Software
脳内で再生してください(何
次回で前振り終了。
矛盾が無いよう、元GMさんのチェック済み。
本編はリプレイを見ながらだから楽かなあ。
では明日は結果報告を。
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